オーステッド、「世界で最も持続可能なエネルギー企業」に選出 「気候変動対策ハンドブック」を公開

世界で最も影響力のあるサステナビリティ指標の一つであるコーポレート・ナイツ社のグローバル100インデックス(2022年度)にて、オーステッドは「世界で最も持続可能なエネルギー企業」に4年連続で選出されました。また、気候変動対策の最前線で活動するグローバル・リーダーとして、政府と民間企業への行動指針を示したハンドブックを公開します。2050年までのカーボンニュートラルの実現を目指し、日本全体で脱炭素への取り組みが加速していく中で、このハンドブックが多くのステークホルダーの皆様にとって重要な情報源となることを期待しています。

コーポレート・ナイツ社が発表した、2022年度の世界で最も持続可能な企業を選出するグローバル100インデックスにおいて、オーステッドは「世界で最も持続可能なエネルギー企業」に選出されました。コーポレート・ナイツ社のグローバル100インデックスは、毎年世界で最も持続可能な企業100社を評価・選定している世界的にも認知度の高いサステナビリティ指標です。選ばれた各社は、サステナビリティにおいて世界で最も優れた結果を出している上位1%の企業です。オーステッドは、世界のほかのどのエネルギー企業よりも早く化石燃料から再生可能エネルギーへと事業を転換したことから、洋上風力発電におけるグローバル・リーダーとなりました。また、気候変動に具体的に取り組む政府・事業者から良きパートナーとして信頼されています。

2022年は、各国政府がCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)での「1.5℃目標(世界の気温上昇を1.5℃に抑える目標)」をはじめとする公約にあらためて向き合い、投資家や消費者が企業に対して気候変動への対策を取るよう求める気運が高まっていくでしょう。気候変動にとって大きな意味を持つこの年、オーステッドは気候変動リーダーシップ・ハンドブック『1.5度目標の着実な実現に向けてー政府と企業が脱炭素を加速させるために』を発刊し、今すぐにできること、やるべきことをお伝えします。

ハンドブックでは、政府と民間企業のリーダーが今すぐに解決すべき課題が言及されています。政府が取るべき重要アクションは、再生可能エネルギーの導入に関するより高い目標の設定と、再生可能エネルギー発電設備のより迅速な構築を可能とする透明性のある許認可プロセスの策定です。この過程においては、生物多様性の改善にも配慮する必要があります。一方で、民間企業が緊急で取り組むべき課題としては、科学的根拠に基づいて温室効果ガスの排出量と吸収量が同等となるネットゼロ目標を設定することや、カーボン・オフセットを活用する前に、まず実際に温室効果ガスの排出量を90%以上削減することが挙げられます。

オーステッド最高経営責任者(CEO) マッズ・ニッパーより
「世界の気温上昇を1.5℃以内に抑えるために必要な行動を起こすことは、技術や経済の問題ではなく、リーダーシップの問題です。しかも、私たちにはもう一刻の猶予もありません。過去一年にわたり、各国政府や企業の間で温暖化対策への気運が高まってきました。2022年は、その意欲と熱意を行動に移す年にしなければいけません。依然として世界の温室効果ガス排出量の70%以上がエネルギー産業から排出されており、今すぐに行動を起こさなければ、2030年までに排出量を半減し、1.5℃目標を達成することができなくなってしまいます。グリーン・エネルギー分野のリーダーであるオーステッドは、何が世界の電力システムの脱炭素化に遅れを生じさせているかを日々目の当たりにしており、どうすれば前進できるのかを理解しています。そのため、世界的に気候変動対策を加速させる方法について、私たちの経験と知見を共有したいと考えています」

オーステッド・ジャパン代表取締役社長 笠松純より
「この度、オーステッドが世界で最も持続可能なエネルギー企業として、また産業部門を超えた枠においても世界で最も持続可能な企業の一社として認められたことを大変うれしく思います。当社が現在の姿となるまでには、根底からの改革と転換が必要でした。しかし、おそらく数年以内には、日本企業含め、全ての事業者がサステナビリティを事業の中核に据えることになるだろうと確信しています。コーポレート・ナイツ社のグローバル100インデックスのような取り組みは、企業間にさらなる高みを目指すために切磋琢磨する健全な競争を生み出し、企業のサステナビリティ活動を後押しする重要な役割を担っています」

オーステッドが掲げる企業ビジョンは、グリーン・エネルギーだけで稼働する世界を創り上げることです。正しいやり方で実現することができれば、グリーン・トランスフォーメーション(変革)は、エネルギーの脱炭素化だけでなく、経済の成長、地域社会の活性化、生物多様性のネット・ポジティブ(差し引きでプラスの影響)への貢献も実現できると考えています。またオーステッドは英国に本部を置く世界的な環境NGOであるCDPより気候変動をリードするグローバル・リーダーとして認められ、2021年10月にはSBTi[1]によって、世界で初めて、そして現在も唯一の科学的根拠に基づいたネットゼロ目標を持つエネルギー企業であると認められています。これからも世界の脱炭素化を推進し、事業活動などで培った知識やノウハウを共有して参ります。

グローバル100インデックスについて
コーポレート・ナイツ社のグローバル100インデックスは、毎年世界で最も持続可能な企業100社を審査・選定する世界的なサステナビリティ指標です。選出された企業は、世界の企業の中でも最も優れたサステナビリティ実績を上げる上位1%に当たります。産業、金融、IT、消費財、ヘルスケアなど、産業部門にとらわれず多様な企業がランクインしています。

コーポレート・ナイツ社は2022年のランキングを決定するために、売上高10億米ドル以上の6,914社を対象に、最大で24のKPI(重要業績評価指標)を基に企業を分析しました。2022年のグローバル100インデックスにおいて、オーステッドは4年連続で世界で最も持続可能なエネルギー企業に選出されました。また企業総合でも7位にランクインしており、持続可能性における世界のトップ企業の一社として評価されています。

2022年のグローバル100インデックスの全ての選出指標はこちらでご覧いただけます

オーステッドについて
 オーステッドは、グリーン・エネルギーだけで稼働する世界を創り上げることをビジョンに掲げ、洋上および陸上の風力発電所、太陽光発電所、エネルギー貯蔵施設、バイオエネルギー発電所を開発、建設、運営し、顧客に電力を提供しています。オーステッドは2016年にアジア太平洋地域の市場に参入し、日本法人であるオーステッド・ジャパンを2019年に開設、日本における洋上風力発電事業の準備に当たっています。オーステッドは、SBTiによって検証された科学的根拠に基づくネットゼロ排出目標を掲げる世界で唯一のエネルギー企業です。コーポレート・ナイツ社による世界で最もサステナブルな100社を選ぶグローバル100インデックスでは、2022年度も世界で最もサステナブルなエネルギー企業に選出。環境NGOであるCDPの気候変動Aリストでは、気候変動対策におけるグローバル・リーダーに認定されています。デンマークに本社を置き、従業員数は約6,772人(2022年1月時点)、2020年のグループ全体の売り上げは526億デンマーククローネ(71億ユーロ)です。またオーステッドは、Nasdaq Copenhagenに上場しています。

 

詳細については、下記までお問い合わせください。

オーステッド・ジャパン mkirt@orsted.com

1RE100企業の37%がアジア太平洋地域に拠点を置いている(2023年1月RE100アニュアル・レポート