オーステッド、アジア太平洋初のメガワット級の蓄電システムを運用開始 台湾のパートナー大学でマイクログリッド発電を実施

洋上風力発電における世界的リーディングカンパニーであるオーステッドは、アジア太平洋地域初となるメガワット級の蓄電システムの試験運用を台湾国立彰化師範大学の宝山キャンパスで開始しました。この設備を活用することで、送電網の効率性と安定性を向上させるための多くの研究が可能となり、台湾における再生可能エネルギーネットワークの構築に更に貢献します。

洋上風力発電における世界的リーディングカンパニーであるオーステッドは、アジア太平洋地域初となるメガワット級の蓄電システムの試験運用を台湾国立彰化師範大学の宝山キャンパスで開始しました。この設備を活用することで、送電網の効率性と安定性を向上させるための多くの研究が可能となり、台湾における再生可能エネルギーネットワークの構築に更に貢献します。

今般の試験運用プロジェクトは、台湾で前例のないものであり、民間企業が資金を全額支援し、産官学の協力による地球環境に優しいエネルギー開発のマイルストーンとなるものです。国立彰化師範大学、彰化県政府、デルタ電子株式会社が本プロジェクトに参加しています。

オーステッドのアジア太平洋地域総裁・代表取締役であるマティアス・ボーセンウェインは、「当社のビジョンは、『グリーン・エネルギーのみで稼動する世界を創る』ことです。オーステッドが30年にわたって築き上げた洋上風力発電分野での専門性と海外での実績を活用し、台湾で包括的な洋上風力発電のバリューチェーン及び再生可能エネルギーのエコシステムの構築を推進すべく、本プロジェクトを実行しました」と述べています。

「発電の方法は変わりつつあります。技術の進歩と共に、オーステッドは洋上風力など、低炭素化した電力供給源を多く開発してきました。これらの変化によって、電力需要の均衡を図り電力系統を運用するうえで、より高い迅速性と柔軟性が求められるようになりました。これからの蓄電システムの開発は、系統運用の質の向上とともに、再生可能エネルギーの需給のマッチングを促進し、電源構成における再生可能エネルギーの割合を20%に拡大するという台湾の目標達成に貢献します」と、ボーセンウェインは付け加えています。

国立彰化師範大学の郭艶光校長は、「今回の蓄電システムの試験運用の実施及びオーステッド・国立彰化師範大学スマートエネルギーセンターの設立に際して、オーステッドから知識と技術の共有や資金援助を受けられたことに大変感謝しています。このプロジェクトによって、当校のエネルギー効率は格段に向上するうえ、スマートグリッド注1、マイクログリッド注2、パワーエレクトロニクス注3、蓄電システムの戦略的な管理などをテーマとする20以上もの研究を実現することができます」と述べています。

宝山キャンパスはIoTを活用したスマートグリッド実証区域となり、試用運転される蓄電システムを活用することで、キャンパスにおける電力消費量を調節します。また、主要な電子機器にはセンサーが搭載され、分析に利用するためのデータを収集します。以上の研究を通じて得られた結果は、キャンパスでの電力効率を最適化するためのエネルギー利用予測モデルの開発に活用され、再生可能エネルギーの研究拠点としての国立彰化師範大学の地位を確立します。

オーステッドは、アジア太平洋地域において、今後も現地の各界と協業し、再生可能エネルギーの発展に寄与するプロジェクトを推進して参ります。

  • 注1 スマートグリッド:供給側・需要側の双方から電力量をコントロールできる送電網
  • 注2   マイクログリッド: 既存の大規模発電所からの送電電力にほとんど依存せずに、エルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク
  • 注3 パワーエレクトロニクス:半導体を用いて電圧や電流、周波数を自在に制御する技術