温室効果ガス削減のためには、気候科学に基づいた目標設定が必要です。再生可能エネルギー企業であるオーステッド(Ørsted)は、世界的な温暖化危機へのアクションをリードしている企業の一つです。
現在、2.3億ドル規模の87企業が、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の「1.5℃コミットメントのためのビジネスアンビション(Business Ambition for 1.5℃)キャンペーン」に署名しています。これらの企業は、「世界の温暖化を1.5℃以下に抑える」もしくは「世界全体で2050年までに温室効果ガスを0にする」という目標へと注力しています。

再生可能エネルギー企業として世界トップ5の一つであるオーステッドも、企業活動における更なる温室効果ガスの削減に向け、2019年8月このキャンペーンに参加しました。オーステッドの発電による二酸化炭素排出量は、2006年から2019年半ばまでで83%の減少を達成しました。
オーステッドのチーフ・サステナビリティを務めるラスムス・スコフは、「オーステッドは2030年までに世界の二酸化炭素排出量を半分まで減らし、世界の気温上昇を1.5℃までに抑える目標をサポートします。私たちは温暖化へのアクションとしてグリーンエネルギーだけに注力することで、2025年までには二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーのみを生産します」と宣言しています。
科学に基づく更なる目標
- 2006年から2025年までの間に、スコープ1と2*における1kwhあたりの温室効果ガスを98%削減する。。
- スコープ3の削減へ特に注力し、2018年から2032年度までの間に温室効果ガスを50%削減する。
石炭の廃止やグリーンエネルギーで作られた建造物の増加により、オーステッドはスコープ1、2の目標達成へと順調に進んでいます。スコープ3の目標達成のため、オーステッドは天然ガスの使用比率を徐々に引き下げ、特に風力発電施設の建設による活動物資やサービスからの排出量削減に向けて、サプライヤーとより緊密に連携しています。
地球温暖化抑制におけるビジネス・リーダーシップ
国連グローバル・コンパクトは、気候科学に基づいた排出ガス削減に取り組む企業の中で、オーステッドを最も成功している企業として取り上げました。
こちらもあわせてご覧ください:“It only takes a decade” – in the 1.5°C Business Leadership report
(直近の国連気候変動サミット内で配信されたレポート)